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鏡餅が売ってない時はどうする?探すべき場所や対処法について

鏡餅

鏡餅が売ってない時はどうする?探すべき場所や対処法について

年末の慌ただしさの中で、つい鏡餅の準備を忘れてしまい、いざ買いに行くとどこにも売ってないという事態は意外とよくあるものです。

お正月に年神様(歳神様)をお迎えするための大切な縁起物なだけに、手に入らないと「どうしよう…」と焦ってしまいますよね。

年末ギリギリの時期に鏡餅は一体どこで買えるのか、もし最終的に用意できなかった場合はどうすればよいのでしょうか。

この記事では、鏡餅が売ってないという緊急事態に直面した際の具体的な対処法から、購入できる可能性のある場所、そして運よく手に入った場合の飾るタイミングの注意点まで、網羅的に詳しく解説していきます。

この記事を読めば、万が一の時でも落ち着いて新年を迎える準備を整えることができるでしょう。

この記事を読んでわかること
  • 鏡餅が売り切れてしまう理由
  • 年末の時期でも鏡餅が買える可能性のある場所
  • 鏡餅を飾る際に知っておきたい注意点
  • どうしても用意できなかった場合の最終的な対処法

鏡餅が売ってないときはどうすればいい?

この章の内容
  • 鏡餅が売ってないのはなぜ?
  • 年末ギリギリ~年始の時期はどこで買える?
  • 運よく買えても一夜飾りには注意が必要
  • 通販で買うのもありだが到着は年明け

鏡餅が売ってないのはなぜ?

鏡餅が売ってない最大の理由は、季節限定の商品であり、販売期間が非常に限られているためです。

多くのスーパーや店舗では、12月に入るとお正月用品の特設コーナーが設けられ、門松やしめ飾りとともに鏡餅の販売が一斉に始まります。

しかし、これらの商品はクリスマスである12月25日を過ぎたあたりから購入のピークを迎え、メーカーも小売店も年内での完売を見越して生産・仕入れ量を調整しているケースがほとんどなのです。

そのため、大晦日に近づくにつれて在庫は急速に減少し、一度売り切れてしまうと再入荷されることはまずありません。

計画的に準備する人が多い一方で、年末の多忙さから買い忘れてしまう人も一定数いるため、この駆け込み需要と供給のアンバランスが「どこにも売ってない」という状況を生み出してしまうのです。

鏡餅が売り切れる主な理由
  • 新年を迎えるためだけに用意される季節商品だから
  • 店舗での販売期間が12月下旬の数日間に集中しているから
  • 売り切りを前提とした商品で、年内の再入荷が極めて少ないから
  • 年末の駆け込み需要で一気に品薄になるから

このように、鏡餅は通年で手に入る商品ではないため、準備を後回しにすればするほど入手困難になるという特性を持っています。

年末ギリギリ~年始の時期はどこで買える?

大手スーパーの正月用品コーナーが空っぽになっていても、諦めるのはまだ早いです。

普段は意識しないような意外な場所で、まだ取り扱いがあるかもしれません。

年末ギリギリ、あるいは年始に探す場合は、以下の店舗を重点的にチェックしてみましょう。それぞれの店舗で見つかる可能性のある鏡餅の種類や、探し方のポイントもまとめました。

店舗の種類入手可能性特徴と探し方のポイント
地域密着型のスーパー大手チェーンよりも客層が限定的なため、在庫が残っている可能性あり。地元ならではの品揃えも期待できる穴場的存在です。
コンビニエンスストア机の上にも置けるような小型の鏡餅を中心に扱っています。24時間営業なので、深夜や早朝など、最後の頼みの綱になります。
ホームセンター中~高園芸用品やDIYコーナーだけでなく、季節用品コーナーも充実。大小様々なサイズが見つかる可能性があります。しめ飾りなど他の正月用品も一緒に探せます。
ドラッグストア食品や日用品を幅広く扱う店舗では、季節商品として鏡餅を置いていることがあります。医薬品コーナーのイメージが強く見落としがちなので要チェックです。
ディスカウントストアドン・キホーテなど。特設コーナーに大量陳列している場合があり、思わぬ掘り出し物が見つかることも。価格も比較的安価な傾向にあります。
和菓子店・米屋要確認昔ながらの製法で作られた「生餅」タイプの鏡餅を予約販売していることが多いです。予約なしで飛び込み購入できるかは店舗次第ですが、確認してみる価値はあります。

特に見落としがちなのが、「まちのお米屋さん」や「地域の和菓子屋さん」です。

年末の数日間だけ特別に鏡餅を店頭販売しているケースもありますので、もし近所にあれば、一度覗いてみる価値は十分にあります。

まずは最もアクセスの良いコンビニから探し始め、次にホームセンターやドラッグストアといった郊外の大型店を回ってみるのが、効率的な探し方と言えるでしょう。

運よく買えても一夜飾りには注意が必要

年末ギリギリの捜索の末、なんとか鏡餅を手に入れられても、飾る日には最大限の注意が必要です。

特に、大晦日の12月31日に飾ることは「一夜飾り」と呼ばれ、古くから神様に対して失礼な行為とされ、縁起が悪いとされています。

一夜飾りが避けられる理由は、単なる迷信ではなく、日本人の心や文化に基づいています。

一つは、お正月に各家庭を訪れる年神様(歳神様)をお迎えする準備が、たった一日では誠意に欠けるという考え方です。

もう一つは、葬儀の準備が通夜から告別式までの一夜で行われることを連想させるため、新年の祝い事にはふさわしくない、というものです。

また、12月29日に飾ることも「九」が「苦」に通じることから「二重苦」を連想させ、縁起が良くないとされています。

お正月飾りを避けるべき日とその理由
  • 12月29日:「九」が「苦」を連想させ、「二重苦」として新年の福を損なうと考えられているため。
  • 12月31日:神様をお迎えするのに一日しか準備しない「一夜飾り」となり、誠意に欠けるとされるため。また、弔事を連想させるため。
(参考:All About「鏡餅とは? 鏡餅の由来や意味、飾り方・飾る時期」

もし購入が31日になってしまった場合は、慌ててその日のうちに飾るのではなく、日付が変わった元旦の朝になってから飾ることで、この「一夜飾り」を避けることができます。

お正月飾りを飾るのに最も縁起が良いとされるのは、末広がりの「八」がつく12月28日ですが、遅くとも30日までには飾り終えるのが古くからの慣習として理想的です。

通販で買うのもありだが到着は年明け

近隣の店舗を駆けずり回っても見つからない場合の最終手段として、Amazonや楽天市場などのオンライン通販があります。

通販サイトでは、スーパーでは見かけないような多様なサイズやデザインの鏡餅が販売されており、年末であっても在庫が見つかる場合があります。

ただし、ここで最大の注意点があります。

それは、年末に注文しても、商品の到着は年明けになる可能性が非常に高いということです。

年末年始は、お歳暮やクリスマスプレゼント、おせち料理などの配送が集中し、物流業界全体が一年で最も繁忙期を迎えます。

そのため、各配送会社ではウェブサイトで配送遅延の可能性を告知しており、通常よりもお届けに時間がかかるのが通例です。

元日までに届けてもらうのはほぼ不可能と考えておきましょう。

補足:鏡開きの日を考えれば無駄にはならない

お供えした鏡餅を下げて家族でいただく「鏡開き」は、一般的に1月11日に行われます。

そのため、たとえ鏡餅の到着が1月2日や3日になったとしても、鏡開きの日まで数日間お供えする期間は十分に確保できます。

年神様をお迎えする元日には間に合いませんが、神様が宿ったお餅をいただくことで一年の無病息災を願うという、鏡開きの本質的な意味を考えれば、決して無駄にはなりません。

「元旦に間に合わなくても、お正月の風習を大切にし、年の締めくくりをきちんと行いたい」と考えるのであれば、通販を利用するのも一つの有効な選択肢です。

鏡餅が売ってない状況での対処法

この章の内容
  • レプリカや置物で代用するという手も
  • 鏡開きまではある程度時間的猶予がある
  • 用意できなかった場合には真摯にお詫びを
  • お正月飾りの外し忘れにも注意しよう

レプリカや置物で代用するという手も

どうしても本物のお餅が手に入らない、あるいはカビの管理が大変だと感じる場合、木製やガラス製、ちりめん細工などで作られた鏡餅のレプリカ(置物)で代用する方法もあります。

これらは近年、雑貨店やインテリアショップ、百貨店の季節物コーナーなどで多様なデザインのものが見られるようになりました。

レプリカや置物のメリット・デメリット
メリット
  • 毎年繰り返し使えるため経済的で、環境にも優しい。
  • お餅ではないためカビが生える心配がなく、手入れが簡単。
  • モダンなものから伝統的なものまでデザインが豊富で、インテリアとして楽しめる。
デメリット
  • 食べることができないため、鏡開きでお餅をいただくことができない。
  • あくまで「飾り」であり、神様へのお供え物としての本来の意味合いは薄れる。

ただし、注意点として、これらのレプリカを販売しているお店は、本物の鏡餅も扱っている可能性が高いのが実情です。

そのため、これは「本物は売り切れていたけれど、同じ店の雑貨コーナーに置物があった」というような、限定的な状況での代替案、あるいは「食べることよりも飾ることを重視したい」という積極的な選択として捉えるのがよいかもしれません。

鏡開きまではある程度時間的猶予がある

前述の通り、鏡餅の到着が遅れたり、年始にようやく購入できた場合でも、過度に落ち込む必要はありません。

なぜなら、お正月の重要な締めくくりの行事である「鏡開き」までは、ある程度の時間的猶予が残されているからです。

鏡開きは、年神様が宿っていた鏡餅を家族でいただくことで、その力を分けてもらい、一年間の無病息災や幸福を願う大切な習わしです。

その由来は、かつて武家社会で行われていた「具足開き(ぐそくびらき)」という風習にあるとも言われています。

鏡開きの時期

鏡開きの時期は地域によって差があります。

  • 関東地方など:一般的に1月11日
  • 関西地方など:1月15日(小正月)や20日に行う地域もある

このように、松の内(一般的に1月7日まで)が終わってから鏡開きまで数日間の期間が設けられています。

三が日を過ぎてから鏡餅が手に入ったとしても、数日間お供えし、感謝の気持ちを込めて鏡開きを行えば、お正月の文化的な意味合いを十分に大切にすることができます。

用意できなかった場合には真摯にお詫びを

あらゆる手を尽くしても、どうしても鏡餅が用意できなかった。

そんな時は、年神様に対して感謝と謝罪の気持ちを伝えることが何よりも大切です。

鏡餅は、年神様をお迎えするための大切なお供え物であり、神様が宿る「依り代(よりしろ)」です。

それを用意できなかったのですから、まずはその非礼を心から詫びるのが日本の古くからの考え方です。

特別な道具や作法は必要ありません。

神棚があればその前で、なければ家の清浄な場所で、静かに心の中で手を合わせましょう。

大切なのは、豪華な飾りを用意することよりも、
「旧年中は一方ならぬご加護を賜り、誠にありがとうございました。本年は準備が至らず、お供えを用意できず申し訳ございません。来年こそは心を込めてお迎えいたしますので、本年も変わらずお見守りくださいますようお願い申し上げます」
といった、真摯な気持ちを伝えることです。

形式よりも心が重要であることは、多くの伝統文化で語られています。

形にとらわれすぎず、感謝の気持ちを忘れずに清らかな心で新年を迎えることが、何よりも素晴らしいことではないでしょうか。

お正月飾りの外し忘れにも注意しよう

鏡餅を用意できた場合でも、それをいつまでも飾ったままにしておくのは、年神様に対して失礼にあたります。

鏡餅をはじめとするお正月飾りは、「松の内」と呼ばれる、年神様が滞在される期間が終わったら片付けるのが一般的です。

松の内の一般的な期間
  • 関東地方:1月7日まで
  • 関西地方:1月15日まで(小正月)

※これはあくまで一般的な目安であり、地域によって慣習は異なります。お住まいの地域の神社などに確認するとより確実です。

外したお正月飾りは、感謝の気持ちを込めて適切に処分する必要があります。

最も丁寧な方法は、1月15日前後に神社などで行われる「どんど焼き(左義長とも呼ばれます)」に持参し、神聖な火でお焚き上げしてもらうことです。

どんど焼きに参加できない場合は、家庭で処分することも可能です。その際は、そのままゴミ袋に入れるのではなく、以下の手順を踏むとより丁寧です。

  1. 大きめの和紙や半紙、白い紙を広げる。
  2. その上にお正月飾りを置く。
  3. 塩を振ってお清めをする。
  4. 紙で丁寧に包み、他のゴミとは別の袋に入れる。
  5. 自治体の分別ルールに従って処分する。

感謝の気持ちを込めて、最後まで丁寧に取り扱うことが大切です。

まとめ:鏡餅が売ってない時はどうすればいい?

最後に、この記事の要点をリスト形式で改めてまとめます。

  • 鏡餅は年末年始の季節限定商品である
  • 販売期間を過ぎると店舗での入手は難しくなる
  • 年末は大手スーパーから売り切れる傾向がある
  • コンビニやホームセンター、薬局も探してみる価値あり
  • 地域のお米屋や和菓子店が穴場になることもある
  • 運よく買えても12月31日の「一夜飾り」は避けるべき
  • 31日に買った場合は元旦の朝に飾るのが良い
  • 通販は便利だが年末の注文は年明けの到着を覚悟する
  • 鏡開きは1月11日なので多少の遅れは許容範囲
  • 本物がなければレプリカや置物で代用する手もある
  • レプリカは食べられないのが最大のデメリット
  • どうしても用意できない場合は神様に心からお詫びする
  • 大切なのは形式よりも感謝と思いやりの心
  • お正月飾りは松の内が明けたら片付ける
  • 処分の際はどんど焼きか塩で清めてからゴミに出す